気付きの瞑想・マインドフルネス・あるがまま【浜松市】

心を癒し成長に役立つ「気付きの瞑想」。「気づきの瞑想」はテーラワーダ仏教に伝わる瞑想です。今ではマインドフルネスとして紹介されています。マインドフルネスのルーツが「気づきの瞑想」です。このブログでは、社会貢献を目的とした情報を発信し、静岡県浜松市で開催している瞑想会、勉強会のほか、瞑想、マインドフルネス、ボディワーク、気功、ヒーリングなど、ジャンルにとらわれず、役立つ情報を紹介しています。

自我を超えて苦しみから自由になる~【クリエート浜松】瞑想会報告2015年5月17日

昨日は、プラユキ師を浜松にお招きしての瞑想会。

自我を超えて苦しみから自由になる~【クリエート浜松】瞑想会報告2015年5月17日

今回は、初の「会議室」を使っての開催です。
畳部屋ですと、はじめての方にしてみますと、
背中や足が痛くなるのではないかと思い、
今回は、会議室をお借りしての開催です。

自我を超えて苦しみから自由になる~【クリエート浜松】瞑想会報告2015年5月17日

瞑想会の内容は、

 ・ご講義。
 ・瞑想実習
 ・シェアリング

という三部構成ですね。

今回のご講義では「自我を超えて~苦しみから自由になる」というテーマで、
レジュメも用意していただいてのご法話。

自我を超えて苦しみから自由になる~【クリエート浜松】瞑想会報告2015年5月17日

ご講義は、「真理探索+倫理の実践」といった視点からの
ご法話に加えて、今回は「自我」についてのお話しです。

仏教では、「無我」をいいます。
しかしながら、ともすると、形而上の概念となったり、
実体験のともなわないロジックでの見解になることも、ままあります。


プラユキ師は、こうした観念的な「我」の捉え方よりも、
現実生活における「我」から、お話しされます。

まず、「自我」は決して悪いものでは無いということです。
自我は、人間が生きていく上で大切なものです。
なぜなら、厳しい現実から、身を守り、行動に一貫性を持たせ、
生きていく上で、サポートの役目をしているからですね。

たとえば、火傷をしたら「熱い」といって驚いて反応します。
危険になりそうなときは、それを察知して回避もします。
また、昨日言ったことと、今日いったことが、あまりにも食い違っていますと、
社会生活上大変困ります。
自我がありませんと、首尾一貫した行動が取れません。

こうしたサバイバル機能と、首尾一貫性の役目を
担っているのが「自我」であると、お話しになります。


ですので、

 「自我は悪いものだ」
 「仏教は無我を説くので自我は消滅させるものだ」
 「自我なんかあってはならない」

とみなしてしまうのは、少々早合点でして、
そうではなく、自我との向き合い方が大事であることを、
プラユキ師は述べられます。

その向き合い方とは、端的にいいますと、
「自我との自己同一化を避ける」であると。


自我は仮構築されたもの。
これが見えてきませんと、仮構築された自我と自己同一化してしまい、
苦しみにおちいってしまうと。

そして、自我との自己同一化が起きますと、

 ・自我の衰退や消滅へをおそれる
 ・自我の視点からしか、物事が見えなくなる
 ・自我を存続させる行動へと走ってしまう
 ・自我維持には、おおくのエネルギーが必要となり、
  エネルギーロスになってしまう

こうした副作用が起きるといいます。

そこで、自我との自己同一化を回避するために、
「念(サティ)」「気づき」「いまここ」としてのブッダの瞑想法が役に立ちます。


自我にはメリットがあります。
しかし、自我への自己同一化が起きますとデメリットになります。

そこで、デメリットにならないように、
「念(サティ)」「気づき」「いまここ」の瞑想を実習しつづけてまいるのが
大切になるということであります。


現実における「自我」は大切であるといいますと、
奇をてらったかのように聞こえるかもしれませんが、
決してそうではなく、現実の生活、生きるということを踏まえた、
実践的な理解になろうかと思います。

プラユキ師が説かれる瞑想は、
チャルーン・サティ(手動瞑想)、歩行瞑想、アーナパーナ・サティ。

瞑想の要諦となるのは「いまここ」。
「いまここ」は、ブッダが説かれた瞑想のコア中のコアではないかと思います。

チャルーン・サティ(手動瞑想)は、シンプルなやり方に見えて、
大変、奥の深い瞑想のやり方ではないかと思います。

「いまここ」を体現することによって開けてくる、「いまここ」空間といったものが
あるかもしれません。

チャルーン・サティ(手動瞑想)は、「いまここ」にいたる、シンプルで分かりやすい、
そして奥の深い瞑想法であると思います。



最後は、これまた恒例のシェアリング。
プラユキ師の「いまここ」パワーと受容力がフルに発揮される、
瞑想会の醍醐味となるひとときかとも思います。

プライバシーの関係もありますので、掲載はできませんが、
ハートがあたたまることで、人間の心や資質も伸びて行くという
実感をいだいております。

こうしたシェアリングは、毎度ながら、有益な機会ではないかとも
思っております。



瞑想会の始まる前の午前中10時からと、終了後の18時半からは、
恒例の個人面談会です。

お帰りの新幹線が9時過ぎという、ハードなスケジュール。
ほとんど休み無しのノンストップ状態。

毎度なから、そのハートフルで温かみのあるお人柄と、
「いまここ」の深まりから生じる受容性には、頭が下がる思いです。

今回もありがとうございました。
また、参加された皆さまにとっても、よき機会となれば幸いでございます。

自我を超えて苦しみから自由になる~【クリエート浜松】瞑想会報告2015年5月17日

※帰りの際は、静岡県の定番スィーツと、
浜松の名物を購入されましたひよこ



◎追記
ご講義にありました「七具足」(善友、戒、意欲、我、見、不放逸、如理作意)は、
パーリ相応部経典大篇 第4章
第2段太陽、第3段ひとつの事(一)、第4段ひとつの事(二)
にあります。

「我」(第2段太陽 第4節)
太陽が昇る前に前兆として曙光が射すように、
修行者たちが聖なる道に入るときにはその前兆がある。
それは『我』を具足していることである。
『我』をしっかりと具足している修行者は、聖なる道を修めて
成就することを期して待つことができるのである




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