心を癒し成長に役立つ「気付きの瞑想」。「気づきの瞑想」はテーラワーダ仏教に伝わる瞑想です。今ではマインドフルネスとして紹介されています。マインドフルネスのルーツが「気づきの瞑想」です。このブログでは、社会貢献を目的とした情報を発信し、静岡県浜松市で開催している瞑想会、勉強会のほか、瞑想、マインドフルネス、ボディワーク、気功、ヒーリングなど、ジャンルにとらわれず、役立つ情報を紹介しています。

輪廻転生をテーマとした6月度原始仏教講座を開催

輪廻転生をテーマとした6月度原始仏教講座を開催


6/13の今日は原始仏教講座の日。6月は「輪廻転生」をテーマとした内容です。

インドには輪廻転生が大昔からあると思われていますが、実のところ現在知られている輪廻転生はブッダが発見したことだったりします。

ブッダが登場する前の、インドにおける輪廻転生は迷信的です。ヴェーダーの宗教で信じられていたのは、人は死後、神になって再生しなくなるか、人間となって生まれ変わるかといった教え(二道説)。あるいは死後、月の世界へ行って、雨になって、大地になって・・・といったように5つに変身しながら生まれ変わる教えでした(五火説)。昔はこうした迷信的な生まれ変わりが信じられていました。

しかしブッダは、迷信的でザックリとしたものではなく、輪廻転生に対しても詳細な仕組みを解き明かします。それが業報や六道が絡んだ輪廻転生ですね。今では当たり前のよう思われているかもしれませんが、空前絶後の大発見だったりします。

ちなみに何故、原始仏典でも業報・六道・輪廻転生の教えが多いのかといえば、迷信的な教えがはびこっていただけではなく、業報や輪廻を否定する宗教家も多かったからだと思っています。それが「六師外道」ですね。

「六師外道」のうち4人は、「道徳は不要、善行の功徳は無い、悪行の報いも無い、亡くなると元素に戻る、死後は何も残らない」といった教えを説いていました。

彼らは単に思想を説いていただけでなはく、何らかの宗教体験をしていたんじゃないかと思います。たとえば一瞥体験をして「私は無い」「何も無い」といった見解を抱くようになり、それで道徳否定、善行の無功徳、輪廻の否定を説くようになったのではないかと。あるいは浅い霊能力を持って見たにも関わらず、それが真実であると勘違いをしてしまったとか。

ブッダは、こうした見解が間違っていることを指摘し、その戒めとして強調したのではないかとも思います。原始仏典に業報の話しなどが多く伝承されるのは、こうした理由もあったからじゃないかと。推測になりますが。

原始仏教に伝承されている輪廻転生に関することは極めて詳細です。たとえば心は1/75秒という一刹那の間に生じて、これが17ステップを経て一つの心のサイクルが終わるという分析。で、この17ステップの間に、心が7つの業を生み出すといいます。

また臨終の際、生涯で最も記憶に残っている出来事、臨終間際に行ったことや思ったこと、習慣となっていたことなどの順番で、来世のコアが形成されるとか、通常知られていない驚くべき生命のメカニズムが、原始仏教のアビダルマにも伝承されています。まさに想像を絶する分析ですね。舌を巻きます。

非常に精密な分析も伝承されていますが、善行為による計り知れない恩恵やメリットもまた伝承されていて、結局は善行為と瞑想を軸にしていれば、ほぼほぼ大丈夫なこともわかってまいります。いたずらに業や業報を心配することはなくなりますね。

実際、パーリ仏典にも、「信があり(心が清らかであり)、柔和で、よく分かち合い、温かい心でいるなら、来世を怖れる心配は無い(相応部経典)」ともあります。

輪廻転生といいますと、日本では「怖い」「暗い」「重たい」といったダークサイドな受け止め方が多い印象ですが、実際はそうでなく、明るく希望のある輪廻転生もまた多く伝承されています。

その明るく希望のある話しこそ「善行」のパワーですね。中でも「ほどこし、礼節、瞑想」は善業三種といってパワフルで、いわゆる悪い業を抑えする力もあるとされていますね。

この善業三種に7つ加わると十福業事といって、ザックリいいますと善業三種に慈しみと智慧の実践が加わることになります。つまり、施し、礼節、瞑想、慈しみ、智慧の5つが大事であって、この5つがほぼほぼ抑えられていれば大丈夫ということになりそうです。

また日本の場合は、社会自体が善意識を前提にして作られていますので、日本で普通に生活しているならば大丈夫じゃないかとも思います。

仏典を読んでいると、その文言に逐一反応して、是々非々を手厳しくしてしまう場合も出てきそうなのですが、それは仏教が誕生した当時のインドならまだしも、特に現在の日本においては、業報や輪廻に関して文言通りに受け止めることは危険でもあると思います。

日本の場合は、あまり神経質にならないほうが、むしろやさしさやバランス感、受容力を育むことにつながると思います。

輪廻転生をはじめ、業報、六道に対して、神経質な受け止めると精神的な閉塞とカルト的な思想を必ず生みまします。このことは歴史が証明しています。

業報、六道に対して恐怖心を刺激する説き方や受け止め方は危険フラグの一つです。そのような閉塞的な受け止め方をすることなく、柔軟かる智慧を働かせて受け止めていく必要があります。


観念的になりがちな原始仏教の教えを実践ベースにかみ砕く勉強会。

次回は第7回目は7月11日(日)
https://healingmusic.hamazo.tv/e9162376.html

7月は原始仏教に伝わる「天地創造」がテーマです。天地創造といいますと旧約聖書の創世記を思い起こす方が多いかと思いますが、原始仏教には旧約聖書よりも詳細な伝承があります。

また「出家制度が何故始まったのか?」ということも示唆していて、いろんな意味で興味深い話しになると思います。

毎回毎回、見やすくわかりやすいレジュメも用意しています。

ご興味のあります方は、お待ちしております。

小林紀雄

◆2021年 原始仏教講座の詳細
https://healingmusic.hamazo.tv/e8982701.html

◆申込み:申込みお問い合わせは、vipassa65@gmail.com まで



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