それにしても、ウ・ジョーティカ氏の「自由への旅」は有益です。
昨年、書籍として出版されましたね。

書籍化される前は(今でも)、PDFとなって、無料で配布されています。
http://myanmarbuddhism.info/2013/01/10/22/
とてもよい資料で、周囲にも勧めていたものです。
しかし、PDFのまま、PC画面で読むのは大変だったものです。
そこで、PDFをA4に印刷して読んでおったものです。
で、PDFを印刷した手作りブックのほうが馴染みがあって、
書籍サイズは、手が、まだ馴染んでいません。
ですが、ここのところ、書籍版「自由への旅」を見ています。
「自由への旅」は、清浄道論を元にした修行マニュアルですね。
「清浄道論」は、中部経典24「伝車経(七車経)」のほか、
小部経典の「無礙解道」などを元にして、5~6世紀頃に作られた
瞑想マニュアルだったりします。
構成は、
1.戒清浄
2.心清浄
3.見清浄・・・①名色分離智
4.渡疑清浄・・・②縁摂受智(えんしょうじゅち)
5.道非道智見清浄・・・③思惟智、④生滅智
6.行道智見清浄・・・⑤壊滅智、⑥怖畏智、⑦過患智、⑧厭離智、
⑨脱欲智、⑩省察智、⑪行捨智
7.智見清浄
といった7つのプロセスで構成されています。
「自由の旅」も、この構成に従っています。
見清浄から行道智見清浄までの間に得られる智慧を細分化して説明されています。
しかも、最後の「涅槃」である智見清浄まで丁寧に解説されています。
さすが悟りの初門に達したといわれるウ・ジョーティカ氏ならではです。
特に、見清浄の名色分離智から始まる行道智見清浄までの11の智慧について、
ご自身の体験を交えながら、精密かつ大変詳しく解説されています。
この辺りの智慧の解説は、もう圧巻です。
ウ・ジョーティカ氏は、最初の「名色分離智(みょうしきぶんりち)」が
難しいと言われています。
テキストでは、この「名色分離智」について、
手を変え品を変えて説明されています。
一部、抜粋してみましょう。
対象に気づいているこの気づきに、あなたは気づくようになる。(p162)
気づきが存在することを、あなたは知る(p190)
最初の洞察智は、存在するのはただ現象だけであると観察すること。
ただ純粋な現象だけがあると知ることです。
この洞察智は驚くほどの安らぎをもたらしてくれます。
それは心から重荷を取り去ってくれるのです。(p204)
心と身体が食べているのであって、「私」が食べているのではありません。
食べているのは心と身体ですが、私たちは、私が食べていると考える。
実際には、ただ心と身体のプロセスが食べているだけなのです。
これをプロセスとし理解できれば、
あなたはこの見清浄を得たことになります。(p212)
「名色分離智」とは、最初の洞察智(智慧)であり、
「見清浄」であるともいいます。
「見清浄」であるところの「名色分離智」は、最初の智慧になりますが、
これが難しいとのことです。
最初のハードルですが、これが難しいと。
ところで、その「名色分離智」の解説で、興味深いものがあります。
それは、「この洞察智は驚くほどの安らぎをもたらしてくれます」という指摘です。
ウ・ジョーティカ氏の解説をひもといていきますと、智慧の深まりに従い、
これにともなうメンタリティの特徴が大変詳しく解説されています。
智慧の状態と、メンタリティの状態が、両面から解説されています。
圧巻です。
気づきが深まることによって智慧も深まるということなのでしょうが、
メンタリティの特徴も解説されている点は、とても参考になると思います。
もっとも、智慧の分類やメンタリティの状態というのも、
一つの目安になるのかもしれません。
個体差がありますので、人によって多少の違いは
出てくるのではないかと思います。
しかしながら、マニュアル化することで、
気づきの深まりを確かめることができ「道しるべ」になっています。
大変貴重なテキストです。
こんなに丁寧な瞑想解説書は、他に見たことがありません。
素晴らしい。
こうした解説書を手にすることができるのは、
本当に僥倖(ぎょうこう)といっていいと思います。
ウ・ジョーティカ氏の「自由への旅」は、おすすめです。
微に入り細にわたって、丁寧に解説されていますので、
瞑想の進捗具合がわかるようになっています。
自習テキストとしても活用できるかと思います。
「自由への旅」は、太鼓判を押してお勧めできるテキストですね。

昨年、書籍として出版されましたね。

書籍化される前は(今でも)、PDFとなって、無料で配布されています。
http://myanmarbuddhism.info/2013/01/10/22/
とてもよい資料で、周囲にも勧めていたものです。
しかし、PDFのまま、PC画面で読むのは大変だったものです。
そこで、PDFをA4に印刷して読んでおったものです。
で、PDFを印刷した手作りブックのほうが馴染みがあって、
書籍サイズは、手が、まだ馴染んでいません。
ですが、ここのところ、書籍版「自由への旅」を見ています。
「自由への旅」は、清浄道論を元にした修行マニュアルですね。
「清浄道論」は、中部経典24「伝車経(七車経)」のほか、
小部経典の「無礙解道」などを元にして、5~6世紀頃に作られた
瞑想マニュアルだったりします。
構成は、
1.戒清浄
2.心清浄
3.見清浄・・・①名色分離智
4.渡疑清浄・・・②縁摂受智(えんしょうじゅち)
5.道非道智見清浄・・・③思惟智、④生滅智
6.行道智見清浄・・・⑤壊滅智、⑥怖畏智、⑦過患智、⑧厭離智、
⑨脱欲智、⑩省察智、⑪行捨智
7.智見清浄
といった7つのプロセスで構成されています。
「自由の旅」も、この構成に従っています。
見清浄から行道智見清浄までの間に得られる智慧を細分化して説明されています。
しかも、最後の「涅槃」である智見清浄まで丁寧に解説されています。
さすが悟りの初門に達したといわれるウ・ジョーティカ氏ならではです。
特に、見清浄の名色分離智から始まる行道智見清浄までの11の智慧について、
ご自身の体験を交えながら、精密かつ大変詳しく解説されています。
この辺りの智慧の解説は、もう圧巻です。
ウ・ジョーティカ氏は、最初の「名色分離智(みょうしきぶんりち)」が
難しいと言われています。
テキストでは、この「名色分離智」について、
手を変え品を変えて説明されています。
一部、抜粋してみましょう。
対象に気づいているこの気づきに、あなたは気づくようになる。(p162)
気づきが存在することを、あなたは知る(p190)
最初の洞察智は、存在するのはただ現象だけであると観察すること。
ただ純粋な現象だけがあると知ることです。
この洞察智は驚くほどの安らぎをもたらしてくれます。
それは心から重荷を取り去ってくれるのです。(p204)
心と身体が食べているのであって、「私」が食べているのではありません。
食べているのは心と身体ですが、私たちは、私が食べていると考える。
実際には、ただ心と身体のプロセスが食べているだけなのです。
これをプロセスとし理解できれば、
あなたはこの見清浄を得たことになります。(p212)
「名色分離智」とは、最初の洞察智(智慧)であり、
「見清浄」であるともいいます。
「見清浄」であるところの「名色分離智」は、最初の智慧になりますが、
これが難しいとのことです。
最初のハードルですが、これが難しいと。
ところで、その「名色分離智」の解説で、興味深いものがあります。
それは、「この洞察智は驚くほどの安らぎをもたらしてくれます」という指摘です。
ウ・ジョーティカ氏の解説をひもといていきますと、智慧の深まりに従い、
これにともなうメンタリティの特徴が大変詳しく解説されています。
智慧の状態と、メンタリティの状態が、両面から解説されています。
圧巻です。
気づきが深まることによって智慧も深まるということなのでしょうが、
メンタリティの特徴も解説されている点は、とても参考になると思います。
もっとも、智慧の分類やメンタリティの状態というのも、
一つの目安になるのかもしれません。
個体差がありますので、人によって多少の違いは
出てくるのではないかと思います。
しかしながら、マニュアル化することで、
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レナード・ジェイコブソン
エックハルト・トール「さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる」
elfin(エルフィン)【2019年12月増刊号】にプラユキさんが紹介
ミャンマーの瞑想[マハーシ長老]~道果の状態と奇景八触にも言及した希有の名著
プラユキさん新刊著書のお知らせ~「悟らなくたって、いいじゃないか 普通の人のための仏教・瞑想入門」
ウ・ジョーティカ「自由への旅」~清浄道論に基づく最高の仏教書
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