心を癒し成長に役立つ「気付きの瞑想」。「気づきの瞑想」はテーラワーダ仏教に伝わる瞑想です。今ではマインドフルネスとして紹介されています。マインドフルネスのルーツが「気づきの瞑想」です。このブログでは、社会貢献を目的とした情報を発信し、静岡県浜松市で開催している瞑想会、勉強会のほか、瞑想、マインドフルネス、ボディワーク、気功、ヒーリングなど、ジャンルにとらわれず、役立つ情報を紹介しています。

因果応報(善因楽果・悪因苦果)をテーマとした5月度原始仏教講座を開催

因果応報(善因楽果・悪因苦果)をテーマとした5月度原始仏教講座を開催

5/16(日)は第5回目となる原始仏教講座を開催。

5月のテーマは「因果応報」です。
ブッダが解脱するプロセスで発見した真理の一つですね。

当時のインドでは、布施の功徳を否定するなど、因果応報を否定する風潮が強かったようです。それを端的に示すのでが「六師外道」です。当時の宗教界を代表する6人の宗教家。

「六師外道」のうち4人が、因果応報を否定。彼らは「布施などの善行をしても、死後の生命形態にはまったく影響を及ぼさない。だから布施、善行は無意味である」と。そのように説いていました。

ちなみに現代でも、善行の功徳を否定するスピリチュアリストらもいます。生前の善行は、死後の行き先に影響を及ぼさない。だから善行など宗教的な観念に過ぎず無意味であると、そのように説くスピリチュアリストもいます。

しかしブッダは、こうした言説に「No!」といいます。
ブッダが因果応報を強調したのは、当時のインド宗教界をはじめ、社会に蔓延する因果応報を否定する論調に釘を刺す目的もあったのではないかと思います。


で、因果応報とは、
・善因楽果
・悪因苦果
のことですね。

けれども「因果応報」といえば「悪因苦果」が思い起こされやすい傾向です。「悪いこと」にフォーカスされやすいところがあります。

で、ネガティブなイメージがつきまとっています。


ところで「因果応報」は、何故、悪いことにフォーカスされてしまうかといえば、日本の仏教の歴史にも原因があると思っています。

日本に仏教が伝わったのは飛鳥時代。その後、奈良時代以降、仏教のことをわかりやすい物語にした「仏教説話」が登場し広まります。

ちなみに仏教説話の影響でしょうか、江戸時代初期の禅僧・至道無難も、「前世の業」や悪い意味での「因果応報」について語り、その語録にも残っています。で、まるで、前世の業や悪い因果応報の結果をどうかすることが、仏法の役目であるかのような受け止め方をしています。


こうした誤解や暗く重たい因果応報にフォーカスしてしまうは、暗い話しや不幸な話しの多い仏教説話にも原因がありそうです。

昔は、時代的にもサバイバルな時代です。なかでも中世は「暗黒時代」でしたので、どうしても「暗い話し」「不遇な話し」にもなりやすく、こうした時代の影響もあって「因果応報」といえば「悪因苦果」の物語が多くなったものと思われます。


しかしながら因果応報は、むしろ「善因楽果」にフォーカスすることが望ましかったりします。なぜなら豊かな人生や望ましいメンタリティの醸成につながるからです。

ちなみに苦しみからの超越は悟らなければできませんね。悟りのアプローチは、因果応報云々とは別の文脈になります。ですので、因果応報の悪い面にフォーカスすること自体、あまり意味はないと考えています。

戒めになるならばいいのですが、日本の場合は、とかくネガティブに受け止められる土壌がありますので、あえてネガティブさを強調しないほうが、むしろ健全になると考えます。

今月の原始仏教講座は、まさに「善因楽果」にフォーカスした内容です。人間が行う「善行」は、レバレッジがかかって、巨大な果報となります。

善行の中でも、
・布施
・礼節
・瞑想
・慈悲
の行為はダントツに優れています。このことはパーリ仏典の至る所にあります。

善行によって、死後、天界へ往生した人達の話しを集めた「天宮事経」があるくらいです。ちなみに「天宮事経」で説かれる天界往生の善行は、「布施、礼節、慈悲」の3つが主になっています。

ですので、これら4つの善行を続けていれば、かならず人はしあわせになるということですね。


ところで仏教は、インドで誕生しています。インド人向けになっています。

ここは大切なことでして、しっかりと踏まえる必要があると思います。

しかも日本人の場合は、日常的に「布施、礼節、慈悲」が行われていることも多く、この自然な有り様をそのまま伸ばすあり方でもよいかと思います。

仏教を理解する際、インド人向けに説かれたことを踏まえませんと、大いなる勘違いをしてしまう危険もあります。経典の言葉を文言通りに受け止めてしまうのは大変危険です。

こうしたこともお話ししましたが、仏教を適切に理解することによって、自然な有り様で実践もできるようになるんじゃないかと思います。

因果応報(善因楽果・悪因苦果)をテーマとした5月度原始仏教講座を開催

観念的になりがちな原始仏教の教えを実践ベースにかみ砕く勉強会。

次回は第6回目は6月13日(日)
https://healingmusic.hamazo.tv/e9144188.html

6月は「輪廻転生」がテーマです。
今月の因果応報とも対になるテーマですね。しかし因果応報と同じで、輪廻転生もまたネガティブ、否定的、暗い、重たい受け止め方をされやすいテーマです。

けれども、因果応報と同様に、決してネガティブだったり、暗く重たい受け止め方をする内容でないことが、おわかりいただけることかと思います。

毎回毎回、見やすくわかりやすいレジュメも用意しています。

ご興味のあります方は、お待ちしております。

小林紀雄

◆2021年 原始仏教講座の詳細
https://healingmusic.hamazo.tv/e8982701.html

◆申込み:申込みお問い合わせは、vipassa65@gmail.com まで

因果応報(善因楽果・悪因苦果)をテーマとした5月度原始仏教講座を開催






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