
そういえば今年の6月、大阪でストーカー殺人事件がありましたね。
◆「一日10回電話おっさんストーカー」
カラオケ店の25歳女性を殺害した56歳常連客の素顔【大阪】
https://dot.asahi.com/dot/2021061800076.html?page=1
この事件は痛ましいストーカー殺人事件です。被害者は25才の女性。カラオケ店を経営していたといいます。
で、仏教を信奉していたといいます。坐禅にも通い、五戒(生活上の戒め)も守っていたと。
で、上記の記事にはこうあります。
「寛容というのかな。容疑者がしつこくつきまとっても、突き放せなかったのかもしれない。それが仇になってしまったのかもしれません。悲しくてなりません」
と。
なんとまあ。
仏教を実践されていたんですね。
記事にもある通り、人にやさしく接するように心がけていたんだと思います。
が、犯人の常連客は、そうした被害者の親切心やサービス精神、慮(おもんぱか)りを推し量ることなく、自分がかまってもらっている特別な人とか、恋愛に似た感情を抱いたのかもしれませんね。あるいは生来の性格に問題があったのかもしれません。
いずれにせよ、被害者の女性は、
・懐のあついところがあった
・仏教を信奉し実践していた
・おそらく慈悲の実践もしていた
ということから、犯人に対してはクセがあり厄介な人と思いながらも親切に対応していたんじゃないかと思います。
◆知り合いの女性がストーカー被害に
この事件は他人事(ひとごと)とは思えず、いろいろと考えさせられます。
というのも、実は私の瞑想仲間が、似たような「ストーカー被害」にあっていたからです!
その女性(Hさん)は仏教やヨーガを実践しています。またヨーガの先生もしています。
で、大阪の事件の被害者の状況と似ているんですね。
・ストーカーの年齢が近い(還暦過ぎ)
・お客だった
・親切心が裏目に出た
・被害者は女性
・仏教を実践していた
なので、この大阪の事件を知ったときは、ゾっとしました。油断はできませんね。
Hさんに関しては、ストーカーに対しての対策を、関係者とともに行ったようです。
◆ストーカーには毅然とした対応を
ストーカーは病的です。
執着心が高じてしまい、執着の強い妄想に取り憑かれて異常な言動に出てしまうのでしょう。
「仏教の精神で対応」といった理想を掲げての対処は、かえって問題をこじらせてしまうことになると思います。あるいはさらにエスカレートしてしまうことも。挙げ句の果てには命が危険にさらされることも。
残念なことに、理が通らない人が現実にいます。
こういう場合は、現実的に毅然とした態度で臨むのが最善です。ストーカー問題は、ストーカー本人の理性が効かなくなっていますので、当人同士や関係者だけで話し合って解決しないことが多くなります。
「チームを編成して徒党を組んで対応」するとか、「法律」「警察」を盾にして対応する。話し合いが通用しないから「ストーカー規制法」も作られたわけですね。警察が介入せざるを得ないわけです。ここは重々理解する必要があります。
ストーカー問題は、やはり警察に相談です。
もしも異常を感じたなら、警察への相談。
事件になってからでは遅いんですね。遅すぎ。だから事件になる前に適切な対応が必要です。警察に相談し、粛々と法律的な対応を進めていくのが望ましくなります。
また警察への相談や法的な対応だけでなく、チームを組んで守りの体制を作るのも望ましいと思います。
◆ストーカー被害対応とセーフティーネット
大阪の事件が「他人事とは思えない」「ゾっとした」というのは、似たようなケースがあったからです。
どちらも「親切心が仇に」「仏教を学び実践している」と、共通しています。
世知辛いことを言いますが、仏教や高い意識を志しての実践では、よからぬ思いを持った人との関わりは注意が必要です。
ストーカー問題は厄介な問題です。それがストーカー犯罪の性質じゃないかとも思います。
けれども「誰かに相談ができる」ということは、ストーカー被害にあっている方の精神を安らかにし、セーフティーネットにもなります。まずは「安心」していただく。決して一人で抱え込まない。
上記の大阪の事件では、被害者のカラオケ店経営者の女性は、おそらく悩みながらも「一人」で対処していたんじゃないかと思います。
◆「自虐の慈悲」と「試練の慈悲」とは違う
大阪の事件と、私の知り合いの女性のストーカー被害を見ていますと、いろいろと学びがあります。
慈悲の心や親切心を発揮して対応したとしても、異常な状態の人には、必ずしも善意は伝わらないということです。
このように書きますと「冷たい」と思う方もいるかもしれません。が、自分もまた「生命」の一人です。「自分という生命体」もまた尊く大切に扱う必要があります。
妙に「自虐的になる慈悲」は、ちょっと違うと思います。もちろん「試練としての慈悲」の実践はあると思います。が、「自虐」と「試練」とは違います。
善意が通じない異常な相手に対しては、自らの生命の安全を確保することもまた大事になってきます。話しが別です。
で、危険を察知したら
・距離を置く、一線を引く、深入りしない
・一人で抱え込まない
・誰かに相談する
・警察、弁護士等にも相談をする
・複数の人とともにストーカーに注意をする
というのが得策になると思います。
◆善友・朋友を持つことのおすすめ
あと、こうした事件が起きると、親切心や慈悲の実践が仇になるのを怖れて、消極的になってしまうのは、これまたいただけないかと思います。
そこで、もしも問題や悩みが出たときに、相談ができる人や善い仲間がいるのが望ましくなりますね。
ストーカー被害という異常な状況でなくても、実践を重ねていくならば、教科書通りでない様々な悩みや問題、課題に直面します。そのとき相談できる仲間がいると安心もできますし励みにもなります。解決策や深い洞察を得る学びにもなります。
「善友」「法友」といった善き仲間を持つことはおすすめです。
「犀(さい)の角のように独り歩め(sn35)」なんて言われそうですが、ところで実はこの言葉の後半には「もし善友(朋友)がいなければ」という但し書きがあるんですよね(sn45-47)。ブッダは基本的に善友・善き仲間と共に歩むことを推奨していました。
また被害にあって苦しみ悩むのではなく、被害を未然に防ぐことも智慧の発露ですね。
◆仏教の実践とストーカー問題への対応とは切り分ける
仏教などを実践をされている方、特に女性は注意が必要だと思います。
この手の問題はデリケートなところもありますが、実際に被害にあってからでは途方に暮れることが多くなるため、未然の防止策も心得ておくのは賢明だと思います。
で、「仏教の実践」と「ストーカー問題への対応」とは切り分けるようにしたほうがいいですね。
こうしたことは滅多に起きないとは思いますが、親切心・慈悲が、曲解されたり、悪用されたりすることもあり得ます。
必要以上に警戒したり怯えるのはナンセンスですが、もしも危険や異常を察知したなら、早めに適切な対処や対策をすることがおすすめですね。
大阪の事件はお気の毒ですが、いろいろと学びとなり教訓が得られると思います。
と、そんなことを思いました。
決して他人事ではないと思いましたので。
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