気付きの瞑想・マインドフルネス・あるがまま【浜松市】

日曜日は、プラユキ師の瞑想会でした。
会議室をお借りしての瞑想会は、今回で２回目。

畳部屋での瞑想会は、「瞑想らしい」雰囲気も出てまいりますが、
初めての方や、女性の方には、５時間くらい畳に座っているのは
大変ではないかとも思います。
その点、イスに座っての参加は、負担が少ないかと思います。



今回のご講義は、「四聖諦（ししょうたい）」。
瞑想の実習では、チャルーン・サティ、歩行瞑想、アーナパーナサティ（呼吸瞑想）。
そして質疑応答・歓談会といった流れですね。

ところが、今回は、「質疑応答・歓談会」が、
いつもとは違う趣きになりました。


質疑応答・座談会は、いつもは、車座になったり、机を寄せてグルっと囲んで、
それぞれが感想などを言い合ったりしての「座談会」です。

今回は、参加者がわりと多かったものですから、
司会を立てての進行とさせていただきました。
形式が、いつもと違っていましたので、その影響もあってか、
いつもと違う感じになったものです。

一期一会の「公開『いまここ』カウンセリング」といいますか、
プラユキ師による対機説法。

誰もが心当たりある悩みから、深い悩みが出されます。
人間関係、家族関係、マスコミ報道による不安心理等々。
これに対してプラユキ師が、「いまここ」を軸にした明解かつパワフルなアドバイス。
プラス思考やアファーメーションとは質が異なる
「いまここ」から生じる、肯定感、明るさ、希望といった徳の数々。

アドバイスは、決して質問者のみならず、他の方々にも役立つ内容。
まさに「シェア」。

出されたお悩みも、大なり小なり、また状況が違っても、
誰しも心当たりのあったり、起きえる内容です。

ダイナミックで生命力にあふれるエネルギーが加わったアドバイス。
このパワフルさが、「いまここ」を活かすことの大切さをハラにも響かせます。

思わず、うなります。
これがプラユキ師のカウンセリングか、と思わせる一コマも。


ご存じの方も多いかと思いますが、プラユキ師の気づき・いまここを軸にした
カウンセリングによって、鬱病や、自傷、重篤な精神の問題を抱えた方が、
次々に立ち直っていかれるケースがとても多かったりします。
立ち直っていく臨床ケースが大変多い。
「いまここ」カウンセリング。

精神医療の見地からしても、プラユキ師のカウンセリングは
目を見張るものがあるのではないかと思います。

こういう実例を見聞していますので、「気づきの瞑想」を、
広く世間に知っていただくいためにも、瞑想会を開催させていただいておりますが、
今回は、まさにプラユキ師の「いまここ」カウンセリングパワーを
見せていただいた感があります。


他にも、チャルーン・サティ（手動瞑想）によって、
抑圧された感情が、身体の感覚を通して脱落していく様をつぶさに観察し、
心が軽くなったという体験発表。
苦しみの原因が無明だったものの、気づきの瞑想によって明かとなり、そして脱落。
心が軽くなっただけでなく、周囲から「明るくなった」と、
人相や雰囲気まで変化したという瞑想体験報告。

机上の仏教や、知識としての仏教ではなく、
生きた仏教、日常に活かす仏教の「本領発揮」といった、
躍動感のあるパワフルな「ライブセミナー」にもなった感があります。


「気づき（サティ）」、「いまここ」。
他にも言い方があるでしょう。

どこかに幸せの境地を探し求めるものでもなく、
何かを付け加えて幸せ感を得るものでもなく、
過去を書き換えたりするものでもなく、まさに「いまここ」。
「いまここ」から開かれてくるやすらぎ、安心、自由。

「いまここ」系の瞑想が、どれほど日常の生活に活かせることか。
日々の生活を安穏にする、しあわせ感にすることか。
プラス思考やアファメーションも有効な方法の一つであろうと思いますが、
「いまここ」から開けてくる可能性は大きなものがあると思います。

「気づき」のゴールは「悟り」ではありますが、悟り以前に、「気づきの瞑想」は、
心を穏やかにし、安定させ、健全な心にし、
日常の生活を安定させることができます。
これは、仏教的いいえば「戒」を整えることにも通じるかと思います。

「気づき（サティ）」、「いまここ」を、実生活に、どう活かすのか。
そんなヒントや具体的なアドバイスにあふれた質疑応答・歓談会。
とても素晴らしい、躍動感のある機会になったと思います。



大切なのは、「苦しみに向き合うこと」。
目を背けることなく、しっかりと向き合う。
苦諦（くたい）。

そして、解決方法としての道諦（どうたい）。
八正道（はっしょうどう）。
八正道の中核は、「正念（しょうねん）」「正定（しょうじょう）」。

「正念（気づき）」を続けることで、今、この瞬間、悩める気持ちを解消する。
日々の生活に活かす仏教、ここにあり。
実学としての仏教。
プラユキ師の「実学としての仏教」が炸裂した感のある、今回の瞑想会でした。

参加された皆さまも、ありがとうございました




プラユキ師新刊著書「自由に生きる」


１２／２５発刊。
出版社：サンガ
価格：1,944円