第9回目となる9月の原始仏教原始仏教講座では
「在家の生活とアショーカ王の法&原始仏典の陥穽」がテーマになります。
実は、このテーマは、8月に行う予定でした。
しかしながら8月は「解脱をした在家」「在家も出家も違いは無かった」ということをテーマにましたので、本来のテーマの講座にはなりませんでした。
そこで9月に、改めて行うことにしました^^
※9月の開催日は9/19(日)に変更となります(緊急事態宣言のため)
9月はテーマが3つあります。
1.在家に説かれた生活上の教え
2.アショーカ王の法
3.原始仏教の成立の歴史と陥穽(落とし穴)
という3つですね。
これら3つは、一見すると関係がないように映りますが関係があります。以下、簡単にご説明します。
1.在家に説かれた生活上の教え
原始仏典には、在家についても言及しています。当時は在家の多くが解脱していました。預流果、一来果、不還果も多くいたことが仏典に伝承されています。
このことは8月の講座でお話ししましたが、9月は、ブッダが在家に説いた「生活に役に立つ説法」のいくつかをご紹介します。
意外や意外な話しもあったりするんですよね。
そんな意外なお話しをご紹介します。
2.アショーカ王の法
アショーカ王は、ブッダがお亡くなりになった後300年くらいに登場したインドの王様ですね。インドを統一しています。仏教を保護し、自らも在家の仏教徒として、在家仏教徒の指針を「アショーカ王の法」として残しています。
アショーカ王は、漢訳の原始仏典「阿含経」には「転輪聖王」という伝承もあります。仏教を保護し、自らも仏教徒として勤めた王様。
ちなみにアショーカ王の息子である「マヒンダ王子」は、出家して比丘になり、後にスリランカにわたって「テーラワーダ仏教」を伝えた元祖だったりします。
実はアショーカ王は、仏教への貢献が大きく、その息子のマヒンダ王子にいたってはテーラワーダの始祖ともなってます。当日は、そんなアショーカ王のことをご紹介します。
3.原始仏教の成立の歴史と陥穽(落とし穴)
原始仏典には成立の歴史があります。しかしあまり知られていない欠陥もあります。で、この欠陥を知らずして文言通りに接しますと、陥穽(落とし穴)に陥る心配もあります。
なお紀元前後に大乗仏典を代表する「法華経」が登場しますが、法華経は原始仏典の記述を逆手に取っているところもあります。
当日は、原始仏典と接する際に注意したほうがよいことをお話しいたします。
9月は、このような内容となる予定です。幅広い内容になりますが、いずれもが関連しています。また適切に進めていく上にあたって役に立つ情報になるかと思います^^
ご興味のあります方は参加をお待ちしております。
2021年原始仏教講座:年間予定
-----記-----
★9月原始仏教講座
◆日時:9月19日(日)13:00~15:00
◆場所:東部協働センター 講座室(2F)/浜松市中区相生町23番1号(駐車場はあります)
◆テーマ:在家の生活とアショーカ王の法&原始仏典の陥穽
◆講師:小林紀雄 ※
講師についてはこちらをご覧ください。
◆参加費:お気持ちで結構ですが、3000円以上の価値はあると思います。
◆持ち物:筆記用具、※以前参加された方は前回までのレジュメ
◆申込み:申込みお問い合わせは、
vipassa65@gmail.com 小林紀雄までお申し込みください。