第４回目となる４月の原始仏教原始仏教講座では「六道（ろくどう・りくどう）」についてのお話しです。

「六道」とは、天界・人間界・修羅界・餓鬼界・畜生界・地獄界の６つの世界をいいますね。

スピリチュアルなテーマでもあります＾＾


けれども、意外と知られていませんが、六道（天・人・修羅・餓鬼・畜生・地獄）は、ブッダが発見した「世界の実相」だったりします。

ブッダが登場する以前は、こうした世界観はインドにもありませんでした。

ちなみにブッダが登場する以前のインドでは、天上界と人間界といったような、もっとザックリとした世界観でした。

ところが、日本でもよく知られている六道の世界観は、ブッダが世界で初めて発見し公言した世界の実相だったりします。

昔からインドにある世界観ではありません。


ちなみに日本では、飛鳥時代に仏教が伝わって以来、六道輪廻の話しはわりと広まっています。

「日本霊異記」などの仏教説話こそ、こうした六道、輪廻転生、因果応報に基づく物語なんですね。六道の話しは、日本ではわりと浸透していますので馴染みがあります。

が、通俗的なオカルトやスピリチュアルの類として知られているかもしれません＾＾；

前世の悪い業とか、成仏していないなど、あえてダークサイドな因業物語にフォーカスして、人々の不安心理をかき立てるオカルト＆迷信的な話しとして広まっている感もあります。

実際のところ、こうしたダークサイドで、カルト宗教が好むような話しばかりではありません。


ブッダは、

１．解脱（悟る）ための教法
２．因果応報（善因楽果・悪因苦果：カルマ）の法則
３．輪廻転生（生まれ変わり）の法則
４．六道（異次元の世界を含めた世界）の実相

の４つを発見しています。六道は、実のところ、これら４つと不即不離であり、これら４つが適切な文脈で語られてこそ、本来の「六道」の意味が浮かび上がってきます。

恐怖や不安を煽ったり、かき立てたり、いたずらに輪廻転生を恐れさせるカルト的な受け止め方ではなく、もっと地に足が付いて、やらかい受け止め方のできる六道の実相について、またこれと関連して因果応報、輪廻転生は、４月からの講座のテーマとなります。


不即不離なテーマですが、４月は、まず「六道」の世界の実相についてお話しいたします。

ご興味のあります方は参加をお待ちしております。

２０２１年原始仏教講座：年間予定



－－－－－記－－－－－

★４月原始仏教講座

◆日時：４月１１日（日）１３：００～１５：００

◆場所：東部協働センター 講座室（２F）／浜松市中区相生町23番1号（駐車場はあります）

◆テーマ：ブッダが発見した「六道（天・人・修羅・餓鬼・畜生・地獄）」の世界と実相

◆講師：小林紀雄　※講師についてはこちらをご覧ください。

◆参加費：お気持ちで結構ですが、３０００円以上の価値はあると思います。

◆持ち物：筆記用具、※以前参加された方は前回までのレジュメ

◆申込み：申込みお問い合わせは、vipassa65@gmail.com　小林紀雄までお申し込みください。