
2021年の「原始仏教講座」の4月は、ブッダが発見した「六道(天・人間・修羅・餓鬼・畜生・地獄)」の世界と実相がテーマでした。
https://healingmusic.hamazo.tv/e9070296.html
それにしても六道、業報、輪廻。
これらは「迷信」とされがちですが、ブッダが解脱するプロセスにおいて生じた宿命通や天眼通で知り得た情報といいますね。ですので「本当」「リアル」なのでしょう。
◆暗く重たいとされがちな「六道、業報、輪廻」
しかし「六道、業報、輪廻」。
これらの言葉は暗く重く受け止められがちです 重々しい「漢字」が使われているというのもあると思います。
が、文字のイメージに加えて、日本では、「六道、業報、輪廻」は仏教説話の中で、暗く重たく語られてきた影響もあると思っています。
◆地獄絵図のブラック・インパクトのすさまじさ
なんと言っても平安時代に恵心僧都が著した「往生要集」に基づく「地獄絵図」。この絵図はヒットマン級のダークサイド・インパクトがあります。
「死んだら釜ゆで、針山、引き裂かれる」。
超絶トラウマを植え付けられた人も多数のはずです。地獄絵図は殿堂入りの暗黒パワーを放っています。
こうした暗黒パワーの影響のためか、日本では六道、業報、輪廻は恐怖の対象になっているかのようです。
そのためタブーな話題になっているといいますか、忌み嫌われるテーマになってしまっていると思います。
これと関連して「死は怖い」につながっているかのよう。
◆希望のある「あの世」情報をもたらしたロバートモンロー
その点ヘミシンクを開発したロバートモンローの体験記は興味深いんですね。
ロバートモンローとは、1970年代に「あの世」を探索してきたというアメリカ人ですが、仏教の六道に死生観や「あの世」のことを報告しています。
ロバートモンローの良い点は、日本の仏教が伝える「あの世」とは違って、全体的に明るく、希望がある点です。
ちなみにロバートモンローが見聞してきた「あの世」の構造は、ブッダが発見した六道に似ています。
あと原始仏典に伝承されている「あの世」は、天界などの明るく希望のあるものも多々あります。
◆日本の仏教説話は何故暗く重たいのか?
結局、「日本」では、地獄とか書きといった暗く重たい話しが強調されたり、伝承されているということになります。
そのため「六道、業報、輪廻」そのものが、暗く重たく受け止められがちになったんだと思います。
六道、業報、輪廻が、こんなにネガティブに受け止められるようになった背景には、平安時代という時代の影響があると思います。
この頃の時代そのものが厳しく、生きること自体がつらいことが多かっのでしょう。つまり時代の影響を受けて、日本の仏教説話は暗く重たくなっているんじゃないかと思います。あと、国民性もあるでしょう。
しかしロバートモンローやヘミシンクで語られる世界のほうが明るく、ポップで、ユーモラスです。ま、どこまでがリアルで空想なのか、その境が曖昧といいますか、わけわからないところもあります。が、全体として明るく希望があります。
◆同じ話しでも明るく希望があるほうがいい
やっぱり同じことを説明するにしても、明るく希望のあるほうがいいですね。
日本の仏教では暗くなりやすいところがありますが、よくよく交通整理してみると、仏教そのものは、そんなことはないことがわかってきます。決して暗く、重たく、陰気ではありません。日本の仏教が陰気なだけです。
なお仏教においては、悟るための向き合い方と、六道・業報・輪廻の実相とは切り離して理解する必要があります。
このことは「原始仏教講座」では何度も繰り返してご説明しましたが、ブッダが発見した教法は、整理して区分けしながら理解していく必要がありますね。
が、これらを一色にしてしまうとダークサイドな理解の仕方になりやすいと思います
発菩提心・回心は大切
瞑想では意欲・熱量が大切
気功と瞑想は同じ~2022.10.23静岡県掛川市気功講習会
瞑想がうまくいかない場合の3つの解決策・対策
「あるがまま」を妨げるサンカーラの解消方法
アーチャン・ニャーナラトー師瞑想会 法話~愛知県豊田市 弘誓院【2019年9月28日(土)】
瞑想では意欲・熱量が大切
気功と瞑想は同じ~2022.10.23静岡県掛川市気功講習会
瞑想がうまくいかない場合の3つの解決策・対策
「あるがまま」を妨げるサンカーラの解消方法
アーチャン・ニャーナラトー師瞑想会 法話~愛知県豊田市 弘誓院【2019年9月28日(土)】
コメント