気付きの瞑想・マインドフルネス・あるがまま【浜松市】

心を癒し成長に役立つ「気付きの瞑想」。「気づきの瞑想」はテーラワーダ仏教に伝わる瞑想です。今ではマインドフルネスとして紹介されています。マインドフルネスのルーツが「気づきの瞑想」です。このブログでは、社会貢献を目的とした情報を発信し、静岡県浜松市で開催している瞑想会、勉強会のほか、瞑想、マインドフルネス、ボディワーク、気功、ヒーリングなど、ジャンルにとらわれず、役立つ情報を紹介しています。

ニャーナラトー師の瞑想会に初めて参加~Holiday on the heart(心の休日、心のやすらぎ)

ニャーナラトー師の瞑想会に初めて参加~Holiday on the heart(心の休日、心のやすらぎ)


2019年9月28日(土)に、愛知県豊田市にある弘誓院で、
アーチャン・ニャーナラトー師の瞑想会があり、これに参加してきました。
 
ニャーナラトー師は、タイで阿羅漢となったといわれる
アーチャン・チャーの系統の方です。
現在はイギリスのアマラワティ僧院の副僧院長です。
 
失礼な言い方になりますが、昨日の瞑想会に参加するまでは、
実はあまり期待はしていませんでした。
以前、何人かからもお会いになることを勧められましたが、
自分の中で動くものがなかったので
お会いするには至っていませんでした。
 
ところが実際にお会いしますと、良い意味で裏切られ、
その平易な言葉の向こうにある体験・体感に基づく深さを感じて、
感銘を受けたものです。

 
瞑想は、歩く瞑想に時間を割いた感じです。
歩行瞑想はいいですね。
私も好きな瞑想です。
 
で、質疑応答がよかったですね。
参加者からの質問に対してお答えになりましたが、
仏教の専門用語はダンマ・ダーナ・シーラ以外は使いません。
紹介された質問は、
 
・瞑想すると眠くなってしまう。どうすればよいか?
・過去の嫌な人ことを何度も思い出してしまう。どうすればよいか?
・心に巣くっている不安がわいてくる。どうすればよいか?
・世界が平和になる心の「平和の砦(とりで)」を作りたい。どうすればよいか?
・ニャーナラトー師がお母さんの介護をしていた話し
 
こうした質問と、そのお答えです。
ニャーナラトー師は、明快にズバっと答えることはありませんが、
精妙な感性と洞察を踏まえた答え方をされます。
で、瞑想をすることで
「Holiday on the heart(心の休日、心のやすらぎ)」の大切さと、
これを実感することへと導きます。
 
「あるがまま」から生じる安らぎから、様々な洞察が得られ、
そうして自ずとダーナ(善行)、シーラ(戒律)の大切さに気づくようになり、
各人が瞑想から導かれて、それぞれ答えに至る。

そんな感じのお話しです。
いわば「自分に立ち帰ること」のおすすめ。
自分の心と向き合うことのおすすめ。
大切さ。
 

あとニャーナラトー師は、自分の気持ちを素直に正直に話しをされます。
ニャーナラトー師は、お母さんの介護をされていましたが、
介護の大変さからのご自身の気持ちを素直かつ率直に言われます。
で、こうした素直で正直な感情が、聞く者の胸を打ちます。

素直に正直に話しをするということは、清涼な感じを漂わせます。
そうして、これが響きます。
素直さと正直さの力。
美しさ。

ともすると、人は、自分に鎧を着せて、かっこうよく見せたり、
演じたりすることも少なくないものです。

また素直さ、正直さといっても、言わなくてもいい正直さになったりして、
かえってむずがゆく感じさせる、そんなアンバランスなことも少なくありません。

心が浄化する、していこうとするプロセスの中における素直さと正直さは、
聞く者の胸を打ち、素直さと正直さが持つ美しさと力を感じさせます。
これこそ、まさに「徳の力」「善の力」といっていいでしょう。
こうした素直さと、正直さの美徳は、「信」から生じるのでしょう。


あと、ニャーナラトー師の印象として、
「自己観察をしっかりとされていらっしゃるなあ」
ということ。
これと関連して、精妙な感性をお持ちだと思います。
ですので、言葉を選んで話しをされるのでしょう。

ニャーナラトー師は言葉を大切にされているといわれていますが、
それは、ご自分が感じられることを言語化する際に、
言葉や表現を選ぶ・探すというのが、本当のところでしょう。

「言葉にとらわれている」から、言葉を大切にするのではなく、
精妙な感性をお持ちですので、その精妙な感性が感じることを言語する際に、
もっともふさわしい言葉を探すからこそ、
傍目には「言葉を大切にする」と感じるのでしょう。
実際にお話を聞いて、そう思います。


要するに、「自己観察をしっかりされていらっしゃる」ということですね。
自分に対して常に向き合っているから、
微細な心の動きをも見逃さず、また心に浮かぶことも
丁寧に向き合うようになるということでしょう。
で、言葉にする際に、適切な言葉や表現を選ぶということなんだと思います。

そうして、このことは必然的にシーラに帰結します。
自分の心と丁寧に向き合うようになれば、
必ず「戒律」的なことの大切さにも気づきますからね。

心の移り変わる様を見つめ、
それを踏まえて日々過ごされてきたことがわかります。

ところで、こうした精妙な観察になりますと、
ともすると神経質になることもあります。
が、神経質に陥らないのが、瞑想による力。
「Holiday on the heart(心の休日、心のやすらぎ)」。
適切な瞑想ができているからこそ、精妙な観察になっても、
バランスを失わせないのだと思います。

 
それにしてもダンマ・ダーナ・シーラ以外の仏教専門用語は使わずに、
ダンマの核心を踏まえながら、またズレることなく話しをされることのみならず、
その素直さと正直さに感銘を受けたものでした。
さらにテーラワーダ特有の慈悲・やさしさにがあって、
またシーラ(モラル)を踏まえた有り様。
やっぱりテーラワーダはいいですね^^

世の中には、いろんな道があります。
それぞれ特徴もあります。

けれども自己観察や善行、戒律を踏まえたものは、実は少なかったりします。
こうしたことを掲げているところがあったとしても、
実際は体現しているのが少なかったりします。

悟りを掲げたり、優れた能力が得られる道であったとしても、
自己観察・シーラ・ダーナを踏まえているかどうか。
やっぱりここに帰結します。

その点、テーラワーダはきちんと踏まえています。
ズレを感じさせません。
「やっぱりテーラワーダはいい」^^

テーラワーダや仏教だけに傾倒しているわけではありませんが、
やっぱりここが自分の軸だなあ、と。
もっとも、これは昔から変わらりませんし、
今後もそう変わることはないと思います。
 

と、そんなことを改めて実感ができた瞑想会。
なんとなく参加したくなった時が機縁だったのだと思います。

Holiday on the heart(心の休日、心のやすらぎ)。
ニャーナラトー師の具体的なお話しは
改めてブログに掲載したいとも思います。

ニャーナラトー師の瞑想会に初めて参加~Holiday on the heart(心の休日、心のやすらぎ)






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